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患者さんの気持ちに寄り添うことが一番大事

理学療法士/アスレティックトレーナー/スポーツトレーナー

Takahiro Arakaki

新垣 貴大

バークレー整形外科スポーツクリニック 勤務

理学療法学科 2008 卒業

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INTERVIEW

スポーツ選手の支えとなる理学療法士

スポーツ選手を支えられる理学療法士になりたい

私は小さい頃から体を動かすことが好きで、中学生の頃には野球部に所属していました。当時、成長期の膝の痛みに悩まされ、練習ができない日々が続いていました。病院の医師には、痛みがあるなら部活を休みなさい。と言われていたので、言われるがまま部活を休み続けていました。しかし、しばらくしても膝の痛みが消えることはなく、不安になった私は、リハビリ専門の総合病院で治療を受けてみました。その時に出会った理学療法士が野球部の練習に戻るため、一緒になって膝のケアやストレッチ方法を考えたり、サポートしてくれたおかげで、私は中学生最後の大会に出場することができました。このような経験があり、私のようにケガに悩まされている選手がいるなら、同じ思いをして欲しくないと思い理学療法士を目指しました。

理学療法士としての大きな役割

現在私が勤務しているクリニックには、主にケガに悩んでいるスポーツ選手からのご相談やリハビリを行うことが多くあります。プロ選手から学生選手、運動を始めたばかりの小学生、スポーツを楽しむ愛好家など様々なスポーツ選手と関わります。その中で全ての人の目標やご要望は異なり、時には靭帯(じんたい)を断裂し手術が必要な選手から相談を受け、最後の大会が控えていて、無理をしてでも出場したいとの要望があります。しかし選手生命に関わるケガである場合は、ケガの状況や、今試合に出た時のリスクを説明し、諦めてもらうことも理学療法士の役目だと考えます。その選手のことを真剣に考えるからこそ時には厳しいことも伝えなければなりません。常に選手と本気で向き合うことは、大変なことですがそれが一番のやりがいです。

患者さんと一緒に目標やゴールを考える

私は理学療法士として大切にしていることがあります。それは、「患者さんと一緒に目標やゴールを考える」ことです。理学療法士が一方的に目標やゴールを設定するのではなく、一緒に考え目標設定をすることで自分ごととなり、患者さん自ら目標に近づいていただくことを大切しています。治してもらいにくるのではなく、患者さん本人が問題点を理解し改善する方法を一緒になって考え目標を達成していただくことで、のちに症状が出る前に患者さん自身が気づき、同じようなことを繰り返さない予防になるかもしれない。そのように同じことを繰り返さないという予防法を、患者さんご自身に身につけていただくことも理学療法士として患者さんに伝えるべき、大切なことだと考えています。

厳しさの中に確かな愛情がある

沖縄リハビリテーション福祉学院は、他の学校に比べ厳しいかもしれません。しかしそれは将来、理学療法士として患者さんに真摯に向き合うためなんだと、今になって感じます。私が目指したスポーツという分野は、理学療法の1つの分野にすぎません。1つのことに特化して働くことの難しさや必要性を経験し、理解している先生方だからこそ私にしてくれたように学生一人ひとりに厳しく接してくれます。それは理学療法士になるためのものだけではなく、理学療法士になってからの行動や働きに必ず活きてきます。学院を卒業し勤務先で思うことになるでしょう。「沖縄リハビリテーション福祉学院で良かった」と。

これから理学療法士を目指す方へ

Takahiro Arakaki

新垣 貴大

バークレー整形外科スポーツクリニック 理学療法士/アスレティックトレーナー/スポーツトレーナー
2008 理学療法学科 卒業

理学療法士を目指す方の中には、ご自身もしくはご家族のケガや病気がキッカケとなり、理学療法士という職業を知った方もいるかと思います。その時に感じたケガや病気の痛み、またご家族に対して何もできなかった、悔しさや悲しさなどの経験は当事者にしか、わかりません。ケガや病気をなんとかしたい!と思う気持ちこそが理学療法士になるために大事にしなければいけない部分だと思っています。技術も大事ですが、気持ちの部分が一番大事です。ぜひ理学療法士になって一緒に困っている方をサポートしましょう!