INTERVIEW
作業療法士は、生きがいを支援するスペシャリスト
作業療法士は社会から必要とされる職業
私の姉が看護師を目指し、沖縄看護専門学校に通っていたこともあり、作業療法士を目指してみてはどうか?と姉のすすめがあり、興味を持ち始めました。また私自身、仕事に就くなら人助けになり、やりがいのある仕事をしたいと考えていましたので、作業療法士の仕事内容を知って魅力を感じました。また、これから高齢化社会を迎える中、作業療法士の活躍の場が広がってきていると感じ、作業療法士を目指し、自宅から近い場所にある沖縄リハビリテーション福祉学院に入学することになりました。
現場で学んだ本当に大切なこと
作業療法士の専門性は、日常生活に必要な運動能力を高め、心と体の機能を向上させ、レクリエーションを通じて感情表現を豊かにすることを目指すことであると思います。知識として頭で理解していても実際、臨床現場に出ると何をしていいかわからず、作業療法士になりたての最初の頃は、不甲斐なさに悩んだ時期もありました。患者さんによって求める内容の違いはありますが、作業療法士として求められる能力というのは、決して特別なものではないと気付きました。とにかく、人と関わる楽しさを感じ、様々な活動に興味を持てる力があれば、誰でも作業療法士になれます。最後に必要となるのは力は、やはり思いやりと患者様を家族のような愛情も持って接することができる人間性です。
すべては患者様のために
すべては患者様のために。これが作業療法士として、リハビリ技術向上のための本質だと思います。作業療法士は、常に患者さんの生活復帰を第一に考えながら技術以上に大切な、相手を思いやる気持ちや患者様やご家族の立場になって考えるということを胸に刻みながら、患者さんとの安心感を高めることによってリハビリの精度を高めていくことができると思います。作業療法士を信頼して受け入れている患者様のためにも「今この場面、どう介入する方がベストか?」という事を日頃から観察し、考える習慣を持つことも大切だと思います。
厳しいご指導が今も役に立っている
沖縄リハビリテーション福祉学院を選んでよかったなと思うことは、社会で必要とされる基本的なコミュニケーション能力を日々、先生方に厳しくご指導頂けたことです。今となっては礼儀・接遇面でとても役に立っています。
いつも困った時や落ち込んだ時に気にかけて、声をかけてくれた先生方のおかげで安心して日頃の勉強や国家試験にも強い気持ちを持ってのぞむことができたと思い、とても感謝しています。
いつも困った時や落ち込んだ時に気にかけて、声をかけてくれた先生方のおかげで安心して日頃の勉強や国家試験にも強い気持ちを持ってのぞむことができたと思い、とても感謝しています。
これから作業療法士を目指す方へ
Motonori Tomimura
富村 元紀
有限会社 カジマヤー 作業療法士
2008 作業療法学科 卒業
作業療法士が対象とする分野は幅広く、その分勉強範囲も広くなり学校生活で大変な時もあると思いますが、社会から必要とされる職業だと思います。作業療法にマニュアルは存在しません。困っている人を助けたいその思いがあれば、誰でも目指せる仕事です。作業療法士はとてもやりがいのやる仕事ですので、ぜひチャレンジしてみてください。