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人々を支える仕事に従事する「責任」と「誇り」を持って

理学療法士/療法士部長

Masanobu Chijiiwa

千知岩 伸匡

宜野湾記念病院 勤務

理学療法学科 1993 卒業

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INTERVIEW

理学療法士として必要なこと

伯父のアドバイスが転機に

高校時代にボランティア活動を行っていたこともあり、福祉系の大学への進学を考えていました。そんな時、地元で医師をしていた伯父が「第三の医学と呼ばれるリハビリが、これからは注目される。それを担うのが理学療法士という仕事だから、目指してみてはどうか?」とアドバイスをくれました。
それから理学療法士とはどういう仕事なのかと疑問に思い、鹿児島大学霧島リハビリセンターに見学に行き、理学療法士の方と実際にお会いして、仕事内容を教えていただきました。リハビリテーションのプロである理学療法士がこれからの日本を支える重要な仕事のひとつであることを実感し、そこからは志望を理学療法士一本に絞りました。

理学療法士として求められる能力

理学療法士の現場で様々な患者さんと出会い、接するなかで、誰しも老い、病、死と向き合うことになることを実感します。
昨日まで一生懸命リハビリしていた方が、体調を崩して急に亡くなってしまうこともあります。またどんなに治療やリハビリをしても弱っていく方もいます。
良い経験も、苦い経験も積み重ねることで、理学療法士として成長していけることを確信しています。常に変化する患者さんの病状や環境をしっかり把握するためにも、患者さんとのコミュニケーションがとても重要です。理学療法士の仕事は、病気やケガからの回復を促すことだけではありません。一人ひとりの生きがいやその人らしさをサポートすることもまた、理学療法士の大切な仕事のひとつです。

常に患者様とそのご家族の視点で考える

理学療法士は、患者様だけでなくそのご家族を支えることも必要です。
ご家族の介護負担が大きくなりますと、患者様だけでなく、そのご家族までも生活を継続することが難しくなる大問題です。そこには私たちには見えないことが多く存在しています。そういった人と人との関係に十分配慮しながら話をお聞きしたり、相手の言動から読み取る力も理学療法士には必要です。この患者様のことを理解しようとする努力は、ご家族にとっても介護負担の軽減にもなり安心して介護を続けるきっかけになる場合があります。

何もかもが新しいことばかり

私は沖縄リハビリテーション福祉学院の第1期生として入学しました。開校した当初は、学科も理学療法士しかなく学生27名でのスタートでした。
先輩もいないので、何もかもが新しいことばかりでした。
また病院実習が始まるまで、実習がどのようなものなのかも誰も分かりませんでしたので、みんなで情報交換しながら乗り越え、クラスの絆も深まりました。この学院での経験がパイオニア精神となって、今に活かされています。
お陰で仕事で新しい困難にぶつかっても考え、工夫し乗り越えていく力となっています。

これから理学療法士を目指す方へ

Masanobu Chijiiwa

千知岩 伸匡

宜野湾記念病院 理学療法士/療法士部長
1993 理学療法学科 卒業

理学療法士になり25年経ち、現場の理学療法士だけでなく、大学教員や様々な仕事をしてきて実感しています。「理学療法士はいい仕事です」困った人を自らの知識と技術で援助する仕事。また、男女問わず働けるのも魅力です。
若い皆さんが理学療法士になっていただき、高齢者大国の日本を支え、老若男女がいきいきと活躍できる社会に貢献されることを願っています。