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傾聴し「共感する」の姿勢を大切に、患者様にとって「良き相談者」であり続けたい

言語聴覚士

Yuri Tanimoto

谷本 由莉

琉球大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 勤務

言語聴覚学科 2010年3月 卒業

PROFILE
自身が幼い頃から入退院を繰り返していた祖母。ヘルパーさんのお世話になり、リハビリに通う毎日でした。祖母をサポートしてくれた言語聴覚士の姿が忘れられず、言語聴覚士の道へ進むことを決意。
INTERVIEW

言語聴覚士として仕事をするうえで大切なこと

祖母への想いが私を奮起させ、言語聴覚士という仕事にたどり着けた

私の祖母は私が幼い頃から体が弱く、入退院を繰り返していて、祖母との思い出を聞かれるとまず病院が思い浮かびます。
祖母は入院中はもちろん、退院後もヘルパーさんのお世話になり、リハビリに通う毎日でした。
そんな祖母を見て育ったせいか子供の頃から漠然と医療職に就きたいという気持ちがありました。
高校生になっていざ進路を決めようという時に、リハビリを一生懸命受けていた祖母とそれをサポートしてくれた療法士の姿を思い出し、
私も誰かをサポートできるような仕事に就きたいと思い言語聴覚士の道へ進むことを決めました。
残念ながら私が言語聴覚士になる前に祖母は亡くなってしまいましたが、この道へ進んだ事を祖母はとても喜んでくれたと思います。
そのことが励みになり、今でもこの仕事を続けていくことができています

傾聴し「共感する事」の姿勢を大切に、患者様・ご家族様の「良き相談者」であり続けたい

私は患者さんのお話を「傾聴、共感する」という姿勢を大切にするようにしています。
言語聴覚士の仕事は、障がいを抱えた本人だけではなく、そのご家族とも信頼関係を築いていくことがとても重要になります。
私は耳鼻咽喉科勤務ということもあり、生後間もなく難聴が発覚したお子さんを担当することが少なくないです。
障がいの早期発見、早期療育が謳われていますが、実際に告知された時にそれをすぐに受容できるご家族は少ないのではないでしょうか。日々の臨床の中で患者さんご本人はもちろんですが、そのご家族の気持ちを汲み取り、「指導者」ではなく「良き相談者」という関係性を築いてサポートできるように心がけています。
言語聴覚士として大切なことは、相手の立場に立って相手の意見を尊重できる姿勢を身につけることではないかと思います。

『生きる力を身につけるように』患者様ご本人とそのご家族を支えられる様に努めています

患者様のご家族から、患者様(お子さんの)将来や進路について、相談される度に言語聴覚士としての仕事の大変さと、責任の重さを実感しております。
しかし、ご家族だけではなく医師や教員、保育士の方々とお子さんの将来のために最適な道を考えることはこの仕事を続ける上でやりがいにも繋がっています。
「この子に将来どんな大人になってほしいか。」「どんなアプローチ(リハビリ・支援)をすれば『生きていく力』を身につけることができるのか。」そういったことを考えながら、お子さんと関わっています。
お子さんの個性を大切に、又得意な事を模索し育みながら、患者様のご家族の気持ちに寄り添いながら、日々奮闘しています。
時には頭を悩ませることも多いですが、お子さんが少しずつでも成長していく姿を身近で感じることができるのはとても嬉しく思います。

学院で学んだ知識と技術は臨床で活かせるものばかり

沖縄リハビリテーション福祉学院では、実際の臨床で活かせる知識・技術をたくさん学ぶことができました。
三年間の学生生活は勉強、レポート、実習漬けの毎日で、逃げ出したくなることもありました。
しかし、その学生生活の中で得た、知識と技術は実際の臨床で活かせるものばかりです。
学生時代に使った教科書やノート、メモは今でもとても役立っています。
また、知識と技術の面だけではなく、社会人としてのマナーも先生方に指導して頂けました。
高校を卒業してすぐこの学校に入学した私にとっては社会を知り、学べる良いきっかけになったと思います。

これから言語聴覚士を目指す方へ

Yuri Tanimoto

谷本 由莉

琉球大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科 言語聴覚士
2010年3月 言語聴覚学科 卒業

言語聴覚士になるのは簡単な道ではないと思います。同じ志し・目標に向かう仲間の存在があれば乗り越えられると思います。言語聴覚士になってからも大変なことはありますが、はるかに上回るやりがいを得る事ができます。熱意をもって患者さんに向き合っていくことができれば、人としても成長していけると思います。