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人を元気にする仕事は自分自身も元気にしてくれます

作業療法士

Makiko Taira

平良 牧子

沖縄県肢体不自由児協会 沖縄中部療育医療センター 勤務

作業療法学科 2011年3月 卒業

PROFILE
・2011年|卒業後、鹿児島の総合病院(急性期)へ就職
・2014年|発達障害児の支援と沖縄バリアフリー観光に携わる
・2016年|沖縄南部療育医療センターへ非常勤として勤務
・2017年|沖縄中部療育医療センターへ転属し現在に至る
INTERVIEW

作業療法士に必要なチカラ、大切なこととは

部活動の怪我がキッカケでリハビリのお仕事に出会いました。

高校生までの学生時代は、とにかく楽しい事とスポーツが好きで、部活中心の生活でした。
「勉強はテスト前」という感じで、コツコツ勉学することとは少し遠い感じでした。
高校卒業後は大学へは行かない、ということだけはなぜか考えていました。今では安易な考えだったと思いますが、あの時は国語や英語のようないわゆる文系の勉強が特に苦手でした。高校生になり、クラスは大学進学に向けて勉学にも力を入れていたため、周囲が日頃の試験から一生懸命取り組んでいる姿勢をみて、「自分もなにか目標に向かって勉強したいな、、、」と思っていたとき、部活の怪我でリハビリに通うことになりました。
その時初めてリハビリの仕事に出会い、漠然とではありますが、この仕事への興味が湧きました。

沖縄リハビリテーション福祉学院に決めた理由は、県内に夜間部があること

初めは理学療法士と言語聴覚士しか知りませんでした。親戚が沖リハの作業療法学科に通っていたため、話を聞きながら専門学校を見学したとき(確か学園祭)、作業療法士の存在を知りました。正直「作業」が仕事になる、「作業」が人の生活になくてはならないものとは、その時理解することは難しかったです。
ただ、漠然と「子供にかかわる仕事に興味がある」、「精神疾患の勉強に興味がある」ということから作業療法士へ方向性が変わっていきました。
初めは昼間部を目指していましたが、学生時代の勉強が影響し試験では結果をだせず、夜間部を改めて受験し、入学が決まりました。
昼間は接客業のバイトを通してコミュニケーション力を身につけ、またクラスの社会人と勉学をともに出来たことで自分の勉強スタイルを確立していくことができました。

お仕事で挫けそうになった時でも、患者様から(POWER)をもらい、励みになりました。

お仕事の大変さとやりがいは、何年たっても、毎日いろんな場面で感じます。1年目の勤務先である急性期の総合病院は、事故や病気によって、患者さんが初めてリハビリに出会う場所であり、身体回復だけでなく心のケアもとても必要な現場でした。
そのため、経験不足の不安感が患者さんに伝わってしまい信頼を失うなど、辛いこともありましたが、「あなたの元気に救われます」と患者さんから、パワーをもらうこともたくさんありました。仕事を通して患者さんの笑顔のために、頑張ることが幸せだなと感じる仕事だと、実感しました。
現在は、子供たちと共に学び、寄り添い、子供たちが持っている力を引き出せる作業療法士になれるよう日々臨床に向かっています。
実際簡単なことではありませんが、相談できる上司や同期がいること、なにより子供たちからもたくさんの元気をもらっています。
より良い環境の中で働けることは、やりがいに大きく繋がっていると感じます。

作業療法士としての私の心掛け

作業療法士として大切にしていることは、ひとつは笑顔で接するように心掛けています。子供たち(患者様)と両親(患者様の家族)が、できるだけ安心できる相手となれるよう、笑顔で関わることを心がけています。仕事は楽しいことだけではないけれど、楽しくなれる環境を自らつくることも大切なことだと思っています。ふたつめは、初心を忘れないことです。常に学ぶ姿勢を忘れず、自分自身を客観的に見ることで、今やるべきことが見えてくる気がします。作業療法士という専門職としての責任をもち、よりよい支援が行えるように探求心をもって知識や技術を磨くこと、またコミュニケーション力を鍛え続けることは、とても大切だと思っています。

これから作業療法士を目指す方へ

Makiko Taira

平良 牧子

沖縄県肢体不自由児協会 沖縄中部療育医療センター 作業療法士
2011年3月 作業療法学科 卒業

私は夜間部に在学し日中はアルバイトをしていました。夜間部は社会人も多く年齢も幅広かったため、医療とは異なる仕事を経験してきた人、家庭をもっている人もいました。勉強についていけず躓くこともありましたが、仲間と効率よく勉強する方法を考えたり、助け合いながら楽しく乗り越えることができました。先生たちは厳しくも、一人ひとりへのサポートはしっかりしてくれて、よく相談にも乗ってくれ助けられました。